Sunday, March 6

木の墓標


かつて木と呼ばれしもののなれの果てその身そのまま墓標となれり


何の木だったのだろうか。たぶん死んだ木。墓場で墓標のように立っている。この場に緑陰を作って墓参の人たちに安らぎの時間を与えていたこともあったろうに。墓石の方もすでに参る人はいない様子。二つながら時間の墓標となっている。