日陰から日陰に移り熱冷ましてまた目的地へと向かう午後
Thursday, June 30
Wednesday, June 29
Tuesday, June 28
Monday, June 27
ムクゲ
紅色がひときわ鮮やか魁のムクゲの花咲く梅雨明けの空
関東は早々と梅雨明けだという。過去最短最速の梅雨明け。
いつも行く緑地にムクゲの花が咲き出していた。底紅と呼ばれる種類で花底の紅が鮮やか。
そのうちサルスベリも咲き出すのだろう。長い夏となりそうだ。やれやれ。
achika
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
生命に目的ありや、あるならば宇宙が己に気づくことかも
最高のSFエンタテインメント小説。とにかく面白いの一言。
地球の危機を救うために人類の代表が冒険の旅に出るというテッパンのストーリーだが、主人公の置かれた状況がユニーク。
まず主人公がある奇妙な部屋で目覚めるところから物語が始まる。覚醒した彼のそばには二人の死体が横たわっている。
なぜか彼には豊富な科学的知識と経験がある。自分が置かれている状況を科学的に分析して、宇宙船の中にいることがわかる。
死んでいる二人はこの宇宙船のクルーで、彼らが生きていた頃の親しい交流も思い出す。宇宙船の中の様々な問題に対処しながら彼は過去のことを少しずつ思い出していく。
彼は、地球の危機を救う手がかりを求めて、地球から1.9光年離れたタウ・セチ星系に13年かけてたどり着いたのだった・・・。
やがて主人公は自分の名前(グレース)やミッションを思い出すのだが、危機に瀕していたのは地球だけではなく、同じように危機に直面して宇宙船をタウ・セチに送り出している知的生命体があったのだ。
その異星人とのコンタクトが面白い。異星文明とのコンタクトというと、『三体』の「暗黒森林理論」を思い出すが、ここではまったく正反対の展開となる。つまり、信頼と協調のストーリーだ。
地球人グレースと異星人ロッキー(グレースが勝手に命名)とのバディ・ストーリーが楽しい。
幾多の困難が二人の信頼と友情を強化するという、これまたテッパンの物語なので、人類(いや知的生命体)なら感動しないわけにはいかない。
物語の根底には「パンスペルミア説」があるのだが、はやぶさ2が持ち帰ったサンプルの中にアミノ酸があることが発見されたりと、現在の方向としては間違っていないのでは。
生命は、思ったよりも普遍的な現象なのかもしれない。そして案外「心」もそうかも。
achika
Saturday, June 25
Friday, June 24
Thursday, June 23
シャラノキ
足元の落花にシャラノキの花を見つけて鴎外など思い出す
いつもの緑地公園。ぶらぶらの草木観察していたら足もとに白い花々。
ひょっとしてと見上げたらシャラノキだった。これまたどうして今まで気づかなかったのかと思う。
シャラノキと言えば森鷗外。鷗外図書のシャラノキ(沙羅の木)はまだ健在だろうか。
achika
Wednesday, June 22
ハキダメギク
一面に咲いてるハキダメギクの花、掃き溜めどころか花園みたい
緑道横の畑。休耕地だろうか、一面にハキダメギクの花。壮観。他のライバルはいなかったのだろうか。
フェンスから顔をのぞかせる花。花も葉っぱも生き生きとしている。
よかったね。
achika
Tuesday, June 21
Monday, June 20
ヤマモモ
何か踏みつぶして慌てて足もとを見ると一面ヤマモモの実
職場でのこと。何かを踏みつぶして慌てて見ると真っ赤なヤマモモの実だった。木があるのは知っていたが、メスの木だとは思わなかった。
写真は、わずかに残っていた青い実。
街なかで見かけるヤマモモの木はほとんどがオス。つまり実をつけない。
土ではない路面に実が落ちると踏まれてかなり汚くなるので、メス木は敬遠されるようだ。
本当は土に還してやりたい。ちょつと気の毒な実たち。
achika
Sunday, June 19
エノキ・エゴノキ・ミズキ
会いたいが会えないならば思い出すエノキエゴノキミズキの花を
近所の緑地。久しぶりに立ち寄ったが、気に懸けていた木たちの花期は終わっていた。
エノキは実がポツンポツンと垂れていた。花はパッとしないが裏葉が美しい。
エゴノキの実は鈴なり。花もたくさん垂れ下がっていたのだろう。エゴノタコアシを探したが見つからなかった。
ミズキの花は上向きに賑やかに咲いていたのだろう。実もまたたくさん。
また来年こそは逢いたいね。
achika
Saturday, June 18
スイセンノウ
草花も漢字で書いたら別の顔スイセンノウは酔仙翁に
植物の名前は、最近はカタカナ書きだが主流だが、どんな漢字で書くのかと思うときがある。
この花、スイセンノウは、水仙何たらかと思ったが、実は「酔仙翁」。酔った仙人のお爺さん?
赤紫の色から来ているのだろうか。
白い花もあるのだが。いずれにしてもこれからは「酔仙翁」のイメージで見てしまいそう。
achika
Friday, June 17
ヒメヒマワリ
虫たちはいちゃいちゃちゅーちゅーとろけそうヒメヒマワリの黄色い楽園
ヒメヒマワリだろうか。キクイモモドキとか、ヘリオプシスとか、いろいろ他の呼び名がある。
花弁の隙間でテントウムシ?が交尾しているようだ。
こちらはハナバチが吸蜜している。虫たちの気持ちはわからないが、脳がとろけそうになっているに違いない。
命短しとろけよ虫よ。
achika
Thursday, June 16
Wednesday, June 15
アメリカオニアザミ
その草凶悪につき触るな痛いぞアメリカオニアザミのトゲ
今日も駅の南口を道草散歩。空き地で花を見つけて写真を撮っていたら、チクッ!ではなく、ヂグッ!ぐらいの痛み。草のどこかに指先が触れたらしいのだが、手がしびれるほどの激痛。
見れば見るほど凶悪な相貌。絶対に近寄ってはいけないレベルです。
achika
Tuesday, June 14
タケニグサ
お滝さんだけではないよ、シーさんが見初めたタケニグサの花ですぞ
勤務先の最寄りの駅の反対側にタケニグサの小さな群生地がある。久しぶりに見に行ったらちょうど花盛り。
『江戸東京草花図鑑』によると、タケニグサは日本の在来種で、シーボルトがヨーロッパに持ち帰って園芸種として広まったという。イングリッシュ・ガーデンでは欠かせない存在だというから驚き。
きれいな花なのだが、私が写真を撮っていても通行人は誰一人として見ようとしない。なんで雑草の写真撮ってるの?かな。
雑草だと思うと草花が見えませんよー。
achika
Monday, June 13
Sunday, June 12
オオバンソウ
風があるときには大揺れぶつかって音がしそうなオオバンソウの実
ゲリラ雷雨の後、散歩をしていて見つけた面白い草の実。オオバンソウという名は大判の草でまさに体を表すが、月と見立ててルナリアという名もある。
風雨のときは騒がしいそうだが・・。
achika
Saturday, June 11
『いつかたこぶねになる日』
たこぶねの残せし貝の麗しく男ら悲しく空蝉に懸く
『いつかたこぶねになる日』(小津夜景著)を読んで。
漢詩の本は何冊か読んだがこんな本は初めて、もちろんいい意味で。
漢詩というと、伝統的に訓読を前提として読み味わってきた。作る人は、面倒な平仄のルールなどを覚えて作らねばならない。
明治期ならおおぜいの日本人が漢詩を作っていたのだろうが、今日では作る人は少ないだろう。短歌や俳句などに比べると、はっきり言ってマイナーな文芸である。
その漢詩を俳人である著者が、他の詩歌と分け隔てなく味わい、自作の訳詩を添えて解説したのが本書。
題名にある「たこぶね」は、きれいな貝殻を作るタコのことで、メスだけが貝を作り、やがてその貝を捨て去るという。
それを女性の自由な生き方の象徴ととらえたのが、アン・モロウ・リンドバーグだ。彼女の著作『海からの贈物』の1章に「たこぶね」がある。
著者は南仏に暮らしているそうだが、まさに「たこぶね」的人生を実践する人と言っていいだろう。
著者が、蘇軾の「春夜」につけた訳詩がすばらしい。
はるのよる
はるのよの ひとときは
かけねなき ゆめごこち
春宵一刻値千金
きよらかに かおるはな
ほんのりと かげるつき
花有清香月有陰
うたげなす たかどのの
ほそぼそと ねはとどき
歌管楼台声細細
なかにわの ぶらんこに
しんしんと よはふける
鞦韆院落夜沈沈
(『いつかたこぶねになる日』(小津夜景)より引用)
achika
Friday, June 10
Thursday, June 9
ナンジャモンジャ
来年は会うことできるか いつも行く緑地のナンジャモンジャの花に
6月になって立ち寄るようになった緑地公園。先日はセンダンの木を見つけたが、今日はナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の木を見つけた。
残念ながら花期は終わっていた。来年は花に会うことができるだろうか?神のみぞ知る。
このサインがなければナンジャモンジャとは分からなかった。誰が作ってくれたのか分からないが、ありがたい。
achika
Wednesday, June 8
ノウゼンカズラ
梅雨の間に鮮やかな赤 よく見るとノウゼンカズラ足もとに咲く
いつ雨が降り出してもおかしくない梅雨空。いつもの緑道の植え込みに真っ赤な花が一輪。見るとノウゼンカズラの花。
盛夏に高いところで見る花というのは、単なる先入観でした。
achika
Tuesday, June 7
センダン
大事なこと見過ごしてきたかもしれない センダンの花を見ずに実を知る
いつも立ち寄る職場近くの緑地。歩いていてセンダンの木を見つけた。もう実がついているが、どうして花の時に気がつかなかったのだろう。
人生はこういうことの連続かも。😞
achika
Monday, June 6
Sunday, June 5
イモカタバミ
夕方に向けてほとんど花閉じるイモカタバミにもKYな奴
イモカタバミの花。虫が来なくなる夕方に向けて花を閉じるそうだが、出遅れている花もある。種子はできないようなので、好きなだけ咲いていていいのだが。。。
こちらはヒルガオ。絞りこんでしっかりと花を閉じている。夜には雨になりそうなので戸締まりは厳重に。
achika
Saturday, June 4
ノビル
久我山の玉川上水沿い歩く 何の花かと思えばノビル
今日は、久我山ホタル祭。3年ぶりの開催だという。知人に教えてもらって来てみた。
夕方前から玉川上水沿いの道を歩いていたらきれいな花を見つけた。まわりの葉っぱに惑わされたが、ノビルの花だった。
夕方前から玉川上水沿いの道を歩いていたらきれいな花を見つけた。まわりの葉っぱに惑わされたが、ノビルの花だった。
ホタルは神田川沿いで見たが、遠くの小さな光の点滅。でも、おおぜいの人たちとその明滅を今か今かと待つ気分は悪くなったかな。
achika
Friday, June 3
クロコスミア
思い出すいつか南部で会った人 クロコスミアの花咲く庭で
クロコスミアの花。日本名はヒメヒオウギズイセン。かつてアメリカ南部に行ったときにある人の庭で教えてもらった花。といって特別な関係の人ではなく、アメリカに帰化した日本人園芸家。その時はこの花もアメリカの花ぐらいにしか思っていなかった。
今は音信不通となってしまったが。。。
achika
Thursday, June 2
ザクロ
鮮やかな赤に呼ばれて庭木見るとザクロの花咲くウインナーみたく
元農家のような家の裏庭に二階まで届くザクロの木。横から見るとウインナーのような形がユーモラス。花弁が落ちたあとの形は「タコウインナー」にそっくり。
そのうち「タコウインナーの木」と呼ばれるかも。
こちらは職場で見つけたタブノキの実。羽子板の羽根に似ている。
achika
Wednesday, June 1
ボタンクサギ
フキの葉に負けないほどの「雑草力」 ボタンクサギだって元園芸種
大ぶりのボタンクサギが鮮やかな花を咲かせようとしている。植込みなどでも見かける園芸種だが、逃げ出して「雑草化」して、駆除の対象となっているという。
こちらはクロガネモチの花。ほとんど見る機会がないのだが、たまたま職場の植込みで見つけた。薄いピンクの花がかわいい。
花の形や色は、彼らの声なきメッセージ。
achika