せんなりのみたるるえごのきのみきにせみはりつきてはやなきいそぐ
広場のエゴノキにたくさんの実が垂れて秋めいてきた。その幹で鳴いているアブラゼミは本懐を遂げたのだろうか?
千なりの実垂るるえごのきの幹に蝉はりつきてはや鳴き急ぐ
広場のエゴノキにたくさんの実が垂れて秋めいてきた。その幹で鳴いているアブラゼミは本懐を遂げたのだろうか?
まきつくるもののなければかるというふやぶからしやぶからさでいく
ヤブカラシは繁殖力がすさまじく藪を枯らすほどだというが、実際はそうではないようだ。名は体を表さず。
巻きつくるもののなければ枯るといふ藪からし藪枯らさで生く
ヤブカラシは繁殖力がすさまじく藪を枯らすほどだというが、実際はそうではないようだ。名は体を表さず。