Saturday, April 30

ドクダミ


無理をした反動出てくる四月尽どくだみ茶でも飲んでみるか

やっと連休に入ったと思ったら身体の調子が悪くなった。考えようによっては今まで我慢していたのかもしれない。

もう休んでもいいよとどこからか許可が出たのであろう。

ドクダミの葉は急速に蔓延って開花の日は近い。

Friday, April 29

『物語 ウクライナの歴史』


人も国も物語られて自らの使命に気づき苦難を生きる


『物語 ウクライナの歴史』(黒川祐次著)を読んで。(以下敬称略)

本書を読むとプーチンもゼレンスキーもそれぞれのロシアとウクライナの「物語」を背負って対峙していることが分かる。

かつてウクライナの地に繁栄した「キエフ・ルーシ公国」の正統な後継者はロシアだとロシア帝国時代もソ連時代も言われてきた。

歴史上たび重なるウクライナの地での独立運動はすべてロシアを始めとする近隣の大勢力の力で封じられてきた。

ソ連が崩壊したときにやっとウクライナは独立を手に入れた。かつて「ヨーロッパの義父」とまで言われていた「キエフ・ルーシ公国」。その伝統からすればウクライナの人々の目は自然と西のヨーロッパに向く。

その「ウクライナ人の物語」を絶対に認めないのが、プーチンを始めとする「ロシア人の物語」だろう。

単なる地政学的な対立ではなく、「大きな物語」の結末をかけた戦いが、深いところで行われているように見える。

ところで、ゼレンスキーはユダヤ人で、もともとウクライナ東部の出身で、母語はロシア語だという。

ウクライナ人・ユダヤ人・ロシア人の関係も一筋縄でいかない「物語」があるはずだ。

我々日本人には読みきれない「物語」。

Thursday, April 28

ヒルザキツキミソウ


週末は連休のんびり帰り道止まってヒルザキツキミソウ見る

1ヶ月が終わってGWへ。特に予定があるわけではないが、とりあえず大きな失望もなく4月が終わりそうなのが嬉しい。ヒルザキツキミソウの花もやったね!と祝福してくれているようだ。

職場も世界も平和が一番。

Wednesday, April 27

ヒメオウギ


雑草の中に咲いたらもう雑草ヒメオウギの貴種流離譚

雑草に交じって変わった花が咲いていた。白地に赤い斑点が目につく。調べて見るとヒメオウギという優雅な名前がついている園芸種の花。

誰でも元をたどれば貴種。

Tuesday, April 26

ユウゲショウ


人の手を離れた花壇に雑草の花見る今日はユウゲショウの花

あまり手入れされていない花壇。かえっていろいろな雑草の生態を観察できて、私には好都合だ。ユウゲショウとはいいながらも夕方には花を閉じるそうだ。

植物も多様性が大切だ。

Monday, April 25

ヒメシャリンバイ


似たような花壇の並ぶ住宅地どの家にも咲くヒメシャリンバイ

いつも通る住宅地の中の通り。それぞれの家の前には小ぎれいな花壇がしつらえられている。どの家にもヒメシャリンバイの花が咲いているのは単なる偶然?

共時性か、あるいは同じ造園業者か。

Sunday, April 24

イロハモミジ


降る雨に花より若葉のうるわしくイロハモミジの葉も悪くない

雨の日曜日。砧公園近くの市民緑地。いつもなら花にばかり目が行くのだが今日は雨に濡れる若葉に目が向く。

雨に洗われてきれいな色になっている。

Saturday, April 23

「コーダ あいのうた」


音のない世界に生きる体験をするとき我もコーダを探す




アカデミー賞作品賞などに輝いた「コーダ あいのうた」を観た。

前評判に違わない素晴らしい作品だった。「コーダ」とは、"Children of Deaf Adults"の略語だということを初めて知った。

耳に障がいがある家族の「通訳」を務めていた高校生ルビーが音楽の才能と喜びに目覚め、家族のために生きるか自己実現の道を選ぶかという選択の間で葛藤するストーリー。

フランス映画のリメイク版だが、原作の家族の仕事が酪農だったのが、この作品では漁業に変わっている。原作は観ていないが、海のイメージがルビーの人生の荒々しさと優しさを象徴していてとてもよかったと思う。

これはネタバレになるが、映画の途中で観客は音のない世界がどんなものかを身につまされて感じることになる。

短い体験だが、もしこれが残りの人生すべてだったらどうだろうか?

あるいは、音ではなく光を失った世界ではどうだろうか。

その想像力が私たちにはもっと必要だと感じた。

Friday, April 22

ウツギ


卯の花と聞くとあの歌思い出す五月近づく今日は夏日だ


卯の花とはウツギの花。これはヒメウツギだろうか。白は夏を思わせる色。春から初夏へ季節は進む。

もっとゆっくり進めよ、季節。

Thursday, April 21

アメリカフウロ


葉の形気になりその名を調べたらアメリカフウロいい名じゃないか


京王線の線路際に咲いていた花。ゲンノショウコに似ている。花も悪くないが葉の形がよい。ネットを見ると同じように葉の形に惹かれる人がいた。ご同輩だ。

葉は紅葉するそうだ。

Wednesday, April 20

モチノキ


この花を見るのはおそらく自分だけモチノキの花人知れず咲く


久しぶりに職場の近くの公園に行った。前に何の粒だろうと思っていたのは花芽だったようだ。目立たないがしっかりと花が咲いている。

花は咲くのが仕事。

Tuesday, April 19

カロライナジャスミン


あちこちで咲くカロライナジャスミンは香りは甘いが有毒だってよ


カロライナジャスミンの花があちこちの家の壁から賑やかな花を咲かせている。名前がジャスミンだからジャスミン茶の一種と思って飲んだら大変なことになるようだ。

甘い香りに騙されないぞ(笑)

Monday, April 18

コデマリ


なるようになると思ってぼんやりとコデマリの花など見て帰る


様々のことがペンディング状態。昔なら今すぐ決着をつけたいとあがいたものだが、最近は「なるようになる」と思えるようになった。自分ができることはそれほどないということ。

諦めたとき物事が明らかになる。

Sunday, April 17

コバンソウ


近くから見ると小判というよりも虫の擬態のようなコバンソウ



コバンソウが草むらから飛び出でその小穂を垂らしている。まだまだできたてほやほやという感じ。なんだか虫のようにも見える。

この時期は草花も若々しい。

Saturday, April 16

『雑草たちの陣取り合戦』


雑草も陣取り合戦セイタカとススキ独裁国家はどっち?


『雑草たちの陣取り合戦』(根本正之著)を読んで。

雑草たちも生き残るために陣取り合戦をしているが、その戦略はそれぞれ。

セイタカアワダチソウは、陣地拡大型で、草丈を2メートル以上に伸ばし光を独占するとともに、地下茎で周囲にどんどんと広がっていく。

ススキも草丈を2メートル程度に伸ばし、その陣地をしっかりと確保するが、地下茎で広がることはない、陣地強化型。

セイタカアワダチソウの葉は上部は小さく光が通るが、下部は葉が密で光が通らない。根本で他の小さな雑草が育つのは難しいので、セイタカアワダチソウだけの独占群落となりやすい。

さらにその落葉には植物の発育を阻害するアレオパシー物質が含まれて、他の草がその下で育つのはさらに困難になっている。

ススキは葉が大きく垂れてまわりの個体は光不足で生長できない。その群落は密集しないので、あまり光を必要としない草ならば共存可能である。

また屋根ふき用のススキを人々が採取することによってさらに間引かれて結果としてススキの独り勝ち防いできた。

これが日本の古来のススキ原の風景だった。

かつては外来種のセイタカアワダチソウが固有種のススキを駆逐していると危惧されていたが、近年はセイタカアワダチソウの勢いが落ちて劣勢になっているという。

それはアレオパシー物質の自家中毒だと言われているが、何だか独裁国家の末路を見るようだ。

Friday, April 15

フジ


息をつく四月の半ばの帰り道 早くも藤の花房垂れる


怒濤のように始まった四月。やっと落ち着きを見せる日常。職場からの帰り道に足を止めて早くも咲き出したフジの花を愛でる余裕も出てきた。

Thursday, April 14

ムベ


垣根みなムベの花咲くムベの家 花の数だけムベの実がなる


気分転換で帰り道をちょっと変えてみたら、ムベの花がたくさん咲いている家を見つけた。実はよく見かけるがこれだけたくさんの花を見るのは珍しい。

人も歩けば花に出会う。

Wednesday, April 13

ハナミズキ


あちこちであれよあれよと花が咲くハナミズキ明日は雨だが咲くか?


あちこちでいろんな花が咲き出している。モッコウバラやフジの花なども見かける。ハナミズキの花もまだちょっと早いように思うのだが。明日は寒い雨になるというが大丈夫か。

Tuesday, April 12

ケヤキ


四月だというのに夏日見上げるとケヤキの芽吹きに遅速の差あり


冬のあいだ裸だったイチョウとケヤキの木。それぞれ芽吹きが始まっているが、イチョウのほうが一様に芽吹いているのに対してケヤキはあちこちバラバラに塊になって芽吹いている。気(木?)性の違いか?

Monday, April 11

シャクナゲ


シャクナゲの花は確かにゴージャスだが花芯の模様がちょい怪しい


たまに立ち寄る屋敷林の中、シャクナゲの花が満開だった。豪華な感じの花だが、じっくり花芯を見てみると怪しい気配。

Sunday, April 10

セイヨウタンポポ


タンポポの綿毛よ旅立つ時は来た 風待ちしたら飛び出してゆけ


初夏のような陽気の午後。草地を見るとタンポポの冠毛。綿毛たちは中央から順番に次第に飛び出しているようだ。がんばれと声をかけたくなる。

Saturday, April 9

ハナミズキ


よく食べてよく寝て動けよ若き人 ハナミズキの花もう咲き出せり


牡丹桜の花が咲き始めているが、早くもつぼみを開くハナミズキもある。若さの特権はある状態にとどまれないこと。とにかく先に進もう。

Friday, April 8

カキ


桜まだ名残りの花をとどむるも柿の芽吹きは日増しに進む



ソメイヨシノもすっかり名残の桜。ツツジもハナミズキも花をつけ始めている。柿の木も芽吹きが進み若葉と言ってもいいほどになってきた。季節は進む。

Thursday, April 7

シャガ


よく見ると毒々しい花あちこちのシャガはクローンみな同じ顔


町のあちこちでシャガの花を見かけるようになった。シャガは三倍体で種子ができない。人の手であちこちに広げられたということらしい。

Wednesday, April 6

ミツバツツジ


通るたびミツバツツジの花見れど入る暇もなく屋敷林過ぐ


おそらくミツバツツジの花、あちこちで花を見るようになった。市民緑地の屋敷林の奥に咲いていたが、中に入っていく余裕がない。

ちなみに、この写真は以前撮ったもの。

Tuesday, April 5

カラスノエンドウ


さまざまの出合いの四月ゆるゆるとカラスノエンドウ見ながら帰る


4月になると職場でも新しい出合いがある。出合いは選べないが、どのような関係にするかは心の持ちようという部分もある。

人間関係は大事だが、植物関係も大事にしたい。

Monday, April 4

散る桜

ちるさくらながむるたもなくつよきあめいちにちふりしきさくらもわする

散る桜眺むる間もなく強き雨一日降りしき桜も忘る

今日は一日中冷たい雨が降り続いていた。桜の散り際を眺める余裕もなく一日が終わってしまった。

春の心は長閑ではいられない。

Sunday, April 3

シモクレン


しとしとと木の芽を起こす春の雨降りて木蓮つぼみを開く


砧公園近く。朝から降っていた雨が小やみになった。庭園では雨滴をつけたシモクレンの花が咲きだしている。さまざまの木の芽が芽吹き、花を咲かせる季節だ。

Saturday, April 2

ハナズオウ


秋冬と執念く残りし鞘消えて花蘇芳また咲き出でぬ


今年もハナズオウの花が咲き出している。季節がさらに進むと花は実をつけてそれが莢豆のように垂れ下がる。

その鞘が秋も冬もずっと垂れ下がっているのを見かけるのだが、いつの間にか消えて裸の枝から春先を彩る花が咲く。

一体いつの間にあの鈴なりの鞘は消えてしまったのだろうか。毎年そんなことを思いながらこの愛らしい花を愛でている。

Friday, April 1

ソメイヨシノ


花曇花冷え花風花散らしの雨降り花屑名残の桜


古語で花といえば桜のこと。したがって桜にまつわる多くの言葉が作られた。花冷え、花曇り、花の雨、花散らしの雨、花屑、花筏・・・。

花見だけではなく、さまざまな言葉を駆使して桜の美を楽しもうとした日本人の感性は不滅です。