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Tuesday, December 21

かなあみに


かなあみにきのかたまりがのこつてるかれたさくらのせいれいみたいに

金網に木の塊が残つてる枯れた桜の精霊みたいに

二子玉川。金網に食い込んでいる木の塊。桜らしいが、おそらく枯れて本体は伐り倒されたのだろう。その太さと傾きから桜の樹形が偲ばれる。


しつぱいをのぞむからだがぐうぜんをよそほひこころをさいきどうする

失敗を望む躰が偶然を装ひ心を再起動する

いろいろな失敗。多くは偶然によって起きる。その偶然さえなければと悔しく思うが、その失敗がなければもっと酷いことが起こったかもしれない。失敗で元気になる人はいない。意気消沈は自分を取り戻す時間。

Thursday, December 9

こうえふの


こうえふのいけがきつきぬけはなをだすひめじよおんまだまだかれませんよと

紅葉の生垣突き抜け花を出すヒメジョオンまだまだ枯れませんよと

ドウダンツツジの生垣。その中を突き抜けてヒメジョオンの花が咲いている。生垣の中が暖かいのだろうか。たぶん生垣の葉が落ちるまでの元気。


いけがきのはにとまつてるるりしじみるりいろみたいがとぶけはいなく

生垣の葉に止まつてるルリシジミ瑠璃色見たいが飛ぶ気配なく

生垣の葉の先に小さなシジミチョウ。たぶんルリシジミ。羽を広げるとその瑠璃色が見られるのだが、一向に動く気配がない。凍蝶か。

Monday, November 22

つたのへい


つたのへいいちめんのははかれおちてはびこるつたはしんけいみたい

ツタの塀一面の葉は枯れ落ちて蔓延る蔦は神経みたい

いつもの通り道。キヅタに覆われた塀の家があるが、葉が枯れ落ちて塀に広がる蔓の広がりが見える。まるで塀それ自体の神経のように。

Tuesday, November 9

どくだみや


どくだみやおしろいばなはかれはじめすすきもかれたらろぜつとでばん

ドクダミやオシロイバナは枯れ始めススキも枯れたらロゼット出番

いつも見ている駅舎の外の狭い空地。ススキだけがまだ花穂を元気につけているが、その下を見るとしっかりロゼットが見える。冬はロゼット?

Saturday, August 28

せんなりの


せんなりのみたるるえごのきのみきにせみはりつきてはやなきいそぐ

千なりの実垂るるえごのきの幹に蝉はりつきてはや鳴き急ぐ

広場のエゴノキにたくさんの実が垂れて秋めいてきた。その幹で鳴いているアブラゼミは本懐を遂げたのだろうか?


まきつくるもののなければかるというふやぶからしやぶからさでいく

巻きつくるもののなければ枯るといふ藪からし藪枯らさで生く

ヤブカラシは繁殖力がすさまじく藪を枯らすほどだというが、実際はそうではないようだ。名は体を表さず。