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Wednesday, December 29

はかまゐり


はかまゐりうつはのかたちのこほりたちみづばでつどふたましゐみたいに

墓参り器の形の氷たち水場で集ふ魂みたいに

今日は家族で墓参り。墓前の湯呑の中が凍っていた。氷を捨てに行くと水場にいくつもの氷が散在。なんだか氷の社交場のように見えた。器の形の氷は、やがて水という無形にもどる。私たちの心も肉体という器で作られた氷のようなものかもしれない。

Monday, November 29

いちめんの


いちめんのはなかたばみのはなのなかにもおちつかぬものありしきりにゆれる

一面のハナカタバミの花の中にも落ち着かぬものありしきりに揺れる

ハナカタバミの群生地、あるいは花壇。花がそれぞれいろんな向きに咲いている。ひとつだけ大きく揺れているものがあるが、地面だけに風の流れがあるのだろうか。


ひかうしはきよたいのなかからたましひをにがしてばらのもとへとかへす

飛行士は巨体の中から魂を逃してバラのもとへと還す

『最終飛行』を読む。あの「星の王子さま」の中の「バラ」はサン・テグジュペリの妻コンスエロのメタファーだったようだ。とすれば、作家の屈折した愛情と戦争がこの名作を作り上げたと言える。「星の王子さま」の世界は作家のイデアの世界だったのだろう。