Sunday, May 1

『北条氏の時代』


陰謀論あるわけないと言う人が身近な陰謀には与する

『北条氏の時代』(本郷和人著)を読んで。

本書を読むと北条氏の創成期のリーダーの一人義時は卓越した陰謀家だったことが分かる。

著者が書いているように、「陰謀力」も「実力」のひとつの要素。リーダーの力の源泉の一つだ。

「鎌倉殿の13人」を観ているが、だんだんとドラマが陰謀まみれになってきて面白い。陰謀の一つもこなせない武士のリーダーなどありえない。

小栗旬の義時もどんどん陰謀に手を汚して大泉洋の頼朝に負けないぐらいの汚れたリーダーを演じてほしいものだ。

鎌倉時代は、いわば陰謀だらけの時代。そして陰謀の本家本元が北条氏だったということもできる。

どの時代にも「陰謀」はあるが、「陰謀論」は単なる物語にすぎない?

力の争いがあるところに陰謀あり。