Thursday, September 23

ゆふまぐれ


ゆふまぐれじゆじやうになくはあをまつむしおそるるものなくこゑたからかに

夕まぐれ樹上に鳴くは青松虫恐るるものなく声高らかに

夜になると高いところから聞こえる虫の声。外来種のアオマツムシだという。天敵がいないので我が世の春を謳歌しているらしい。


たみくさはくさのごとくになでぎられいつしやうにげてひやくさうからる

民草は草のごとくになで斬られ一将逃げて百草刈らる

『黒牢城』という小説を読んだ。逃げた武将は荒木村重やその家老だが、そのために多くの血が流れた。