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Saturday, July 30

ウチワゼニクサ


多摩川の堰堤近くの水際にはウチワゼニクサばかりが茂る


多摩川の登戸近くの堰堤。その手前の水辺に来てみた。いつも車窓から見ていた風景。

気持ちのよい川風が吹いている。足元には見慣れない草が繁茂している。かつて見たことのない草。調べてみるとウチワゼニクサといって、もとはアクアリウムで栽培されていた水草らしい。

川の風景も変わっていく。

Saturday, June 18

スイセンノウ


草花も漢字で書いたら別の顔スイセンノウは酔仙翁に


植物の名前は、最近はカタカナ書きだが主流だが、どんな漢字で書くのかと思うときがある。

この花、スイセンノウは、水仙何たらかと思ったが、実は「酔仙翁」。酔った仙人のお爺さん?

赤紫の色から来ているのだろうか。

白い花もあるのだが。いずれにしてもこれからは「酔仙翁」のイメージで見てしまいそう。

Wednesday, June 15

アメリカオニアザミ


その草凶悪につき触るな痛いぞアメリカオニアザミのトゲ


今日も駅の南口を道草散歩。空き地で花を見つけて写真を撮っていたら、チクッ!ではなく、ヂグッ!ぐらいの痛み。草のどこかに指先が触れたらしいのだが、手がしびれるほどの激痛。


見れば見るほど凶悪な相貌。絶対に近寄ってはいけないレベルです。

Saturday, May 14

イチゴ


草茂る玄関先に白い花 忘れましたかイチゴの実のこと


いつもの通り道。雑草天国となっているとある玄関先。ふと見ると白い花と赤い実。おそらく普通の栽培用のイチゴではないだろうか。

これを植えた人は、もう家にはいないのだろう。

Tuesday, March 22

ホトケノザ


霙からみるみる春の雪となり人も草木もまた縮こまる


今日は真冬の寒さが戻ってきた。都内でも雨がみぞれに、みぞれが雪に変わって道ゆく人も体を縮こめるようにしていた。ホトケノザも寒さに縮みあがっているのだろうか。

Wednesday, March 16

ツバキ


子どもらが並べしものや落椿 草より咲きたる花のごとくに


子どもたちが落ちているツバキの花を集めたものだろうか。草の上にキレイに並べたところが風流だ。

Thursday, February 10

東京に

とうきょうにゆきふるこんやはそうもくもちかづくはるのひかりをまつか

東京に雪降る今夜は草木も近づく春の光を待つか

立春の後、南岸低気圧が通過するときに東京に雪が降るパターンとなる。この年中行事が過ぎると本当の春がやって来る。首を長くして待ち望んでいるのは人よりも草木の方だろう。

Thursday, December 16

ふみきりの


ふみきりのわきにはひとのなのついたぢざうぼさつとむらさきしきぶ

踏切のわきには人の名のついた地蔵菩薩とムラサキシキブ

烏山。小さな踏切のわきにある地蔵菩薩。いつも見ても手入れされている。人名がついているところをみると何かのいわれがあるのだろう。となりにはムラサキシキブが植えられていて枯れているがまだ実が少し残っている。このあたりには計画道路があるのだが、ここは大丈夫だろうか。


ばかなすとよばれるほどのばかでなしいぬほほづきはきやうじんなくさ

バカナスと呼ばれるほどのバカでなしイヌホウズキは強靭な草

線路脇の道。スキマを見つけてしっかり花をつけているイヌホウズキ。ナス科。有毒で強靭な雑草で人を悩ませるので「バカ」ナスとか「イヌ」ホウズキと蔑称される。草木たちには関係のない話。(後日見てみるとその姿がなかった。抜き取られてもまた再生するはず)

Monday, December 6

あきちには


あきちにはゑのころはらもくさもなくすでにみえないたてものがある

空地にはエノコロ原も草もなくすでに見えない建物がある

烏山あたり。久しぶりにエノコログサが繁茂する空地に行って見るとエノコログサも他の草もすっかり刈り取られていた。しかもその敷地のとなりにあったアオギリの姿もない。その大きな葉が空地にはみ出ていたからだろうか。その空地にはすでに何かの建築物がうっすらと存在し始めているように見えた。

Friday, November 5

きんでいの


きんでいのたけにぐさのはこのよならずりゆうしのえがくくさのみのせかい

金泥のタケニグサの葉この世ならず龍子の描く「草の実」の世界

『色で読み解く日本画』という本を読んだ。その中に川端龍子が描いた「草の実」があったが、金泥のタケニグサの葉がえも言われぬ凄さ。

Wednesday, October 27

にんげんの


にんげんのいとなみさかんになつたならくさきはかられるぎやくもしんかも

人間の営み盛んになつたなら草木は刈られる逆も真かも

人間が土地をきちんと管理するようになると雑草は刈り取られる。いつか植物の勢いに人間が負ける日がくるかもしれない。

Sunday, October 24

しろきみきを


しろきみきをいちもくさんにかけくだるありよなんのいちだじなるか

白き幹を一目散に駆け下る蟻よ何の一大事なるか

用賀あたり。イロハモミジの幹を一匹のアリが大急ぎで駆け下りていく。生き急ぐのは人だけではないようだ。


みちのわきでくさきをながむるひとときはひとよりむしにちかききぶんか

道の脇で草木をながむる一時は人より虫に近き気分か

最近はよく道の脇で植物を見ている時間が増えた。というよりここ数年はまったく植物を見ていなかったのだが、ある種のサイクルか。

Friday, October 22

ながれゆく


ながれゆくしやさうのけしきはつとみるきくいものはなむれてさきたり

流れゆく車窓の景色はつと見る菊芋の花群れて咲きたり

仕事で移動中の電車の中。ぼんやりと車窓の外の風景を見ているとさっと黄色い花たちが見えた。どうやらキクイモの花らしい。


てつけうをわたればかはらのくさむらのいろあひすでにこげはじめたり

鉄橋を渡れば河原の草むらの色合ひすでに焦げ始めたり

京王線で多摩川を渡る。分倍河原あたりの河原が河原らしい風情。ススキやセイタカアワダチソウ以外はやはり枯れ色に近くなってきた。

Wednesday, October 20

しよくさいの


しよくさいのしたくさすつかりかりとらるぎもんのくさはのいちごならんか

植栽の下草すつかり刈り取らる疑問の草は野苺ならんか

よく見る広場の植栽の下の草々が今日見ると刈り取られていた。それに気づく人はほどんどいないだろう。あれはノイチゴだったのだろうか。


じゆもくにもなふだをつけしものありてなをみてむかしのことおもひいづ

樹木にも名札をつけしものありて名を見て昔のこと思ひ出づ

植栽の樹木に名札がついていることに気づいた。すでに知っているものが多いが、ヤマモモやエゴノキなど葉だけでは分からないものもあった。

Tuesday, October 19

ちゆうしやぢやう


ちゆうしやぢやうあとのすきまにらんたなとえのころぐさがなかよくさけり

駐車場跡の隙間にランタナと狗尾草が仲よく咲けり

駅前の閉鎖された駐車場。舗装の隙間にランタナとエノコログサがかたまって花を咲かせている。ランタナは雑草化しやすい園芸植物だとか。


いちめんにひよどりじやうごのはなのさくくさやぶおくにあわだちさうみゆ

一面に鵯上戸の花の咲く草やぶ奥に泡立草見ゆ

空地の草やぶ一面にヒヨドリジョウゴの花が咲いている。まるでこの空地を制圧したかのように。セイタカアワダチソウは分が悪そうだ。

Monday, October 18

いつもみる


いつもみるあきちのみちくさねこそぎにぬかれてなぜかどくだみのこれり

いつも見る空地の道草根こそぎに抜かれて何故かどくだみ残れり

最寄りの駅舎の外にある狭い空地。今日見ると大勢力を誇っていたボタンクサギはもとより、それ以外の草もすっかり引き抜かれていた。小さいドクダミだけが「大殺戮」を逃れていたのは何故だろうか?


よるかへるみちにならびしだちゆらのはなこよひくびよりきられてゐたり

夜帰る道に並びしダチユラの花今宵首より伐られてゐたり

仕事から帰る夜道、ダチュラの重そうな大きな花がズラッと並んで咲いていたのだが、今夜見ると葉も花も伐られて茎だけが残っていた。冬備えか。

Thursday, October 14

あきひえて


あきひえてきんもくせいはちんもくしとなりにともるさざんくわのはな

秋冷えて金木犀は沈黙しとなりにともる山茶花の花

駅への道。いつも見るキンモクセイの花はなく、まるで入れ替わるようにサザンカの花が咲き始めていた。


いつしんにくさはむやぎはさくのそとへくびねぢまげてあたまいだせり

一心に草喰む山羊は柵の外へ首捻じ曲げて頭出だせり

学校に山羊が来る日。女生徒たちが草を与えたりするが、おかまいなしに手当り次第近くの草を食べている。怖くなるほど真剣な眼。

Friday, October 8

ふまれねば


ふまれねばかくものびやかなるくさかだんちのすみにおほばこそだつ

踏まれねばかくものびやかなる草か団地の隅に大葉子育つ

郊外の団地。敷地の隅に茎立ちしたオオバコが葉をのびのびとのばしている。いつも見るのは踏まれて生きる形なんだなあ。


なゐありてひとのいとなみことさらにおもへばさうもくみることもなく

地震ありて人の営みことさらに思へば草木見ることもなく

昨夜大きな地震があった。今日もその混乱が続いているが、自分もそれに巻き込まれてすっかり草木どころではなくなってしまった。

Wednesday, October 6

えごのきの


えごのきのこずゑにひよどりなきさわぎそのみはわれてたねおちんとす

えごの木の梢にひよどり鳴きさわぎその実は割れて種落ちんとす

エゴノキの実は有毒。ヤマガラは上手に実を割ってその種を食べると言うが、ヒヨドリは実が落ちるのを待っているのだろうか。

はのみにてそのくさのなをしるはかたくたまさかはなのさくをみてしる

葉のみにてその草の名を知るは難くたまさか花の咲くを見て知る

ずっと気になっていた大きな葉。あれでもないこれでもないと思いながら半月。やっと花が咲いている葉を見つけた。ボタンクサギらしい。

Monday, October 4

ふみきりの


ふみきりのわきにかたまるゑのころぐさにしびをあびてみなかがよへり

踏切の脇にかたまる狗尾草西日を浴びてみな耀へり

西日が早く落ちるようになってきた。穂先が垂れるのはアキノエノコログサだというが、仲よくかたまって夕風の中で輝いている。


きみのなはととふことかなはぬくさのなをしるときちきのごとくなりぬ

君の名はと問ふことかなはぬ草の名を知るとき知己のごとくになりぬ

最近は道草(道端でみかける草)の名前を調べるようになった。人間でもそうだが名前を知らなければ親しくなれない。