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Monday, November 8

しちごさん


しちごさんらしいかぞくがはれやかにとほればきづたもいろづくしぶく

七五三らしい家族が晴れやかに通ればキヅタも色づく渋く

等々力の神社あたり。七五三らしい家族が晴れ着を来た女の子を中心にやって来る。その華やかな色と渋いキヅタの紅葉。取り合わせの妙だ。


くすのきのたいぼくのもとあちこちにみがちらばつてゐるくろびかりして

クスノキの大木の下あちこちに実が散らばつてゐる黒光りして

神社のクスノキの大木。その下に黒い実が散らばっていて黒光りしている。落ちてもしっかりと力のある実だと感心した。

Saturday, October 16

すずなりの


すずなりのすはうのくろきさやのみはみれんのごとくおちずにゐたり

鈴なりの蘇芳の黒きさやの実は未練のごとく落ちずにゐたり

春になると枝に蘇芳色のかわいい花をつけるハナズオウ。葉も落葉の時期を迎えようとしているのに実の方は落ちる気配もない。


いけがきのおしろいばなはかりとられかたやのこれるのぶだうのみは

生垣の白粉花は刈り取られかたや残れる野葡萄の実は

オシロイバナは雑草扱いらしい。刈り取られて生垣の上にその身をさらしている。色とりどりの実をつけているノブドウは残されているのに。

Thursday, September 23

あかきみの


あかきみのぱくりとわれてくろきたねひつつきたればごんずいとしる

赤き実のぱくりと割れて黒き種ひつつきたればゴンズイと知る

赤い実と黒い種子という組み合わせが目立つので、すぐにこの木と知れる。代々木公園の木が馴染みの木だったのだが。


たそがれのもりをあるけばまちにきかぬつくつくぼふしきそひてなけり

たそがれの森を歩けば街に聞かぬつくつくぼふし競ひて鳴けり

蝉の声が聞かれなくなった。久しぶりに近所の保護林に入るとけたたましいほどツクツクボウシが鳴き競っている。