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Tuesday, March 29

ソメイヨシノ


夜桜の下に座って見上げてる老女の時間今どのあたり?


駅前の桜並木。帰路を急ぐ人たち。その中で樹下の石のベンチに座って桜を見上げている高齢の女性がいる。いつの桜を思い出しているのだろうか。

様々のこと思い出す桜かな

この伝統的フレームから逃れるのは難しい。

Saturday, January 22

きのしたに


きのしたにかみくずちらかりそのままにしてゐるのはなぜぎんどろでした

木の下に紙くず散らかりそのままにしてゐるのは何故ギンドロでした

気になっていたメキシコ料理店のシンボルツリー。何の木かと近寄ってみると木はすでに落葉した後。そしてその下には紙くずが撒き散らかされている。なぜ掃除しないのかこの店はと呆れたが、よく見るとそれは葉っぱの形をしている。それは紙くずではなく落葉だった。調べてみるとその木はどうやらギンドロ(ウラジロハコヤナギ)らしい。失礼しました。

Friday, November 19

あんきよとは


あんきよとはみえないすいろそのうへのあをぎりしたからくちていく

暗渠とは見えない水路その上のアオギリ下から朽ちていく

世田谷は暗渠が多い。たいていその上は遊歩道になっている。たぶん地面は冷たいのだろう、アオギリの葉も下の方から色が変わって腐っていく。


つきをくふものはなんだらうげつしよくのあとのまんげつてかてかひかる

月を食ふものは何だらう月食の後の満月テカテカ光る

今夜は月食。満月のときに起こる現象だが、地球や太陽の位置など分からない昔の人はどう見ていたのだろうか。文字通り月が食われると思って「食」と言ったのか。食われても元の形に戻る満月は食えない月?

Monday, November 8

しちごさん


しちごさんらしいかぞくがはれやかにとほればきづたもいろづくしぶく

七五三らしい家族が晴れやかに通ればキヅタも色づく渋く

等々力の神社あたり。七五三らしい家族が晴れ着を来た女の子を中心にやって来る。その華やかな色と渋いキヅタの紅葉。取り合わせの妙だ。


くすのきのたいぼくのもとあちこちにみがちらばつてゐるくろびかりして

クスノキの大木の下あちこちに実が散らばつてゐる黒光りして

神社のクスノキの大木。その下に黒い実が散らばっていて黒光りしている。落ちてもしっかりと力のある実だと感心した。

Thursday, October 21

ふえいじよあの


ふえいじよあのみらしきものをきのしたにみつけてそのきをまじまじとみる

フェイジョアの実らしきものを木の下に見つけてその木をまじまじと見る

仕事で毎週行く町。道ばたの草木を眺めながら歩いていたはずなのに今日はじめて緑の大きな実が落ちているのに気づいた.


にしのかたまどよりみゆるやまなみのぬきいづるかげはいかなるやまか

西の方窓より見ゆる山並みの抜き出づる影はいかなる山か

学校の2階から山並みが見えるが抜き出て見える山は何だろうか。冬になるともっとはっきりと見えるにちがいない。