Showing posts with label . Show all posts
Showing posts with label . Show all posts

Saturday, October 9

しきみのき


しきみのきみつけてそのみをさがしたればわづかにひとつはかげにありぬ

樒の木見つけてその実を探したればわづかに一つ葉かげにありぬ

近所の遊歩道。以前見知っていたシキミの木をまた見つけた。その禍々しい形の実は猛毒ということで、きっと管理者が取っていくのだろう。


いうほだうゆけばめとまるみのありてむかしのままになつめはたてり

遊歩道行けば目止まる実のありて昔のままに棗は立てり

ナツメの葉も実もツヤツヤしていて美しい。青い実にまじって茶色に熟した実もある。この道はかつての水道の跡。昔の家の人が植えたものだろうか。


さいあいのつまをなくししみつひではこころのやみもてらんなしたるか

最愛の妻を亡くしし光秀は心の闇もて乱なしたるか

誤解だらけの明智光秀』を読んで。光秀は妻の煕子(ひろこ)を亡くした6年後に本能寺の変を起こしている。伝説によると煕子は美人で有名だったが、光秀と結婚する前に疱瘡をわずらい顔に傷が残った。それで同じく美人の妹を勧めたが、光秀は顔で結婚するわけではないと煕子と結婚したという。後に光秀が病気になったときにその看病がもとで煕子は亡くなったとも。伝承にすぎないが、光秀は現代人に近い感性の持ち主だったのかもしれない。

Friday, October 1

かぜつよく


かぜつよくふきくるよひやみまちくらくやつでのはなはおもげにゆるる

風強く吹きくる宵闇町暗く八手の花は重げに揺るる

台風が関東に接近して大雨となった。夕方雨が止んで外に出ると、風はまだ強く人家のヤツデの花が大きく揺れていた。

Friday, September 3

かしましき


かしましきこゑもやみたりゆふやみのきぎにひそめるむくどりのむれ

かしましき声も止みたり夕闇の木々にひそめる椋鳥の群れ

最近大群のムクドリが駅前の木々をねぐらにして、それが一種の公害のようになっているという。

Monday, August 30

とどろきの


とどろきのとあるやしろのふるぐすはねこぶのだいなりふぐりのごとく

等々力のとある社の古楠は根こぶも大なりふぐりのごとく

古いクスノキの根には大きな瘤ができることがある。病気だとも過剰発育だとも言われるがいずれにしてもユーモラスな形だ。


よひやみのせまるあしはらろくまんのつばめつどひくへいぜいきゆうしに

宵闇の迫る葦原六万のつばめ集ひ来平城宮址に

新聞で読んだ話。平城京跡には行ったことがあるが昼間だったので気づかなかった。何十年も調査しているボランティアの人たちがいるという。