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Thursday, September 29

キンモクセイの花


香りから入らず花から花見ると金木犀もそれなりに花


例年だとその強い香りに気づくキンモクセイの花。今年はなぜかいつもの緑地でばったりと遭遇。トイレの横に植えられていた。

特に強い感興を催す花ではないが、君も花なんだなあと妙に納得した。

Thursday, October 14

あきひえて


あきひえてきんもくせいはちんもくしとなりにともるさざんくわのはな

秋冷えて金木犀は沈黙しとなりにともる山茶花の花

駅への道。いつも見るキンモクセイの花はなく、まるで入れ替わるようにサザンカの花が咲き始めていた。


いつしんにくさはむやぎはさくのそとへくびねぢまげてあたまいだせり

一心に草喰む山羊は柵の外へ首捻じ曲げて頭出だせり

学校に山羊が来る日。女生徒たちが草を与えたりするが、おかまいなしに手当り次第近くの草を食べている。怖くなるほど真剣な眼。

Tuesday, October 5

じふぐわつに


じふぐわつにまことのざんしよやあちこちにきんもくせいはまたはなをつく

十月にまことの残暑やあちこちに金木犀はまた花をつく

十月になって残暑のような暑い日が続く。あちこちで金木犀がまた花をつけているが、今年は「分散開花」かな。


しぬせみもほんくわいとげてゆくときはさいごのまなこすみやかなるべし

死ぬ蝉も本懐遂げて逝くときは最期のまなこ澄みやかなるべし

『生き物の死にざま』を読んだ。生き物の「本懐」は次世代に遺伝子を残すこと。彼らはそのために全生涯を賭けている。

Monday, September 20

かぜふけば


かぜふけばづじやうにさやぐぽぷらのははげしくみだれてひとはもおちず

風吹けば頭上にさやぐポプラの葉激しく乱れて一葉も落ちず

近所の公園のポプラの木。まだ暖かさの残る風がその葉を激しく揺らしている。このにぎやかな葉音にも進化生物学的な意味があるのか。


ゆふぐれをかへればすずめのなくをきくおやどははななききんもくせいか

夕暮を帰れば雀の鳴くを聞くお宿は花なき金木犀か

雀の鳴き声がキンモクセイの木の中から聞こえてくる。たぶんそこが雀のお宿なのだろう。下に行くと落花が芥のように落ちていた。

Saturday, September 18

みなみより


みなみよりかぜふきたちてのわきめくゆるるくさきにはやはぎのはな

南より風吹たちて野分めく揺るる草木にはや萩の花

台風の影響で南から雨風が吹いてくる。河岸段丘の縁にあるせせらぎ公園。もう萩の花が咲いていますねと言われて気づいた。


このあめにはなはちりなんきんもくせいますくはづしてそのかをすへり

この雨に花は散りなん金木犀マスク外してその香を吸へり

今夜ずっと降り続く雨。早くも咲いたキンモクセイの花も散ってしまうだろう。強い香りは苦手だが・・。