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Saturday, April 16

『雑草たちの陣取り合戦』


雑草も陣取り合戦セイタカとススキ独裁国家はどっち?


『雑草たちの陣取り合戦』(根本正之著)を読んで。

雑草たちも生き残るために陣取り合戦をしているが、その戦略はそれぞれ。

セイタカアワダチソウは、陣地拡大型で、草丈を2メートル以上に伸ばし光を独占するとともに、地下茎で周囲にどんどんと広がっていく。

ススキも草丈を2メートル程度に伸ばし、その陣地をしっかりと確保するが、地下茎で広がることはない、陣地強化型。

セイタカアワダチソウの葉は上部は小さく光が通るが、下部は葉が密で光が通らない。根本で他の小さな雑草が育つのは難しいので、セイタカアワダチソウだけの独占群落となりやすい。

さらにその落葉には植物の発育を阻害するアレオパシー物質が含まれて、他の草がその下で育つのはさらに困難になっている。

ススキは葉が大きく垂れてまわりの個体は光不足で生長できない。その群落は密集しないので、あまり光を必要としない草ならば共存可能である。

また屋根ふき用のススキを人々が採取することによってさらに間引かれて結果としてススキの独り勝ち防いできた。

これが日本の古来のススキ原の風景だった。

かつては外来種のセイタカアワダチソウが固有種のススキを駆逐していると危惧されていたが、近年はセイタカアワダチソウの勢いが落ちて劣勢になっているという。

それはアレオパシー物質の自家中毒だと言われているが、何だか独裁国家の末路を見るようだ。

Monday, January 3

ばずーかの


ばずーかのさきはかはべのかれすすきみつけてこゑでるかわせみのいろ

バズーカの先は川辺の枯すすき見つけて声出るカワセミの色

川べり散歩。バズーカカメラを向けている人がいた。まさかとその方向を見ると、枯れすすきの中に青緑色のカワセミがいるではないか。しばらくしてカワセミは水に飛び込んで魚を捕まえた。カワセミの餌場らしい。新春からいいものを見た。パンパン(参拝)👏

Friday, November 26

うつくしき


うつくしきものはとまらずすすきはらにしびのなかでしろくかがよふ

美しきものは止まらず芒原西日の中で白く燿ふ

京王線で多摩川の鉄橋を渡るとき、ちょうど西日で河原のススキ原がえも言われず美しく輝いていた。一瞬の光景であるが美とはそういったものかもしれない。

Tuesday, November 9

どくだみや


どくだみやおしろいばなはかれはじめすすきもかれたらろぜつとでばん

ドクダミやオシロイバナは枯れ始めススキも枯れたらロゼット出番

いつも見ている駅舎の外の狭い空地。ススキだけがまだ花穂を元気につけているが、その下を見るとしっかりロゼットが見える。冬はロゼット?

Tuesday, October 26

あきばれの


あきばれのひかりのなかをでんしやゆくたまきうりようはすすきのてんか

秋晴れの光の中を電車ゆく多摩丘陵はススキの天下

秋晴の好天の一日。電車は多摩丘陵を横切りながら都心に向かう。土手にはススキが輝いているが、かつては一面のススキ原だったのだろう。

Thursday, October 7

やまちかき


やまちかきたかをのえきよりみはらせばいちやうのなみきはすゑきばみたり

山近き高尾の駅より見はらせばいちやうの並木は末黄ばみたり

高尾の駅のホームからの光景。山に近いだけあって寒暖差が大きいのか、イチョウ並木の梢がすでに黄葉している。


かはらにはすすきとせいたかあわだちさうなはばりあるがごとくにわかる

河原には薄と背高泡立草縄張りあるがごとくに分かる

かつて外来種のセイタカアワダチソウが在来種のススキを駆逐すると心配されたことがあったが、そうでもないらしい。

Monday, September 6

ふとみれば


ふとみればえきしやのまどよりほそきはのいでたりすすきはやみをつけて

ふと見れば駅舎の窓より細き葉の出でたり薄はや花つけて

いつも使っている駅のホーム。窓の外の草むらをみると大きなススキが花をつけていた。もう月見のシーズンか。