Monday, February 7

ミツマタ


ミツマタのつぼみが枝のあちこちに垂れてもふもふ思わず撫でる


ミツマタのつぼみが充実している。その灰白色に黄色みがさして開花が近いことを告げている。もふもふしたつぼみに触ってみると子どもの頭を撫でるような気分になる。もうすぐだよ。

Sunday, February 6

ボケ


灌木の中に埋もれて咲くボケをモッケと呼んで幸いとする



ボケの花。高い枝いっぱいに咲く花もあれば、低木の中に埋もれるように咲いている花もある。私の好みは目立たぬように咲いている低木の中の花。花も少し汚れたような風情がいい。ボケはもともと木瓜でモクケと呼んだらしい。


Saturday, February 5

シナマンサク


枯葉から幾つも花弁が飛び出してシナマンサクが動けば怖いぞ


近所の散歩道。マンサクの花が咲いていた。花弁の付け根が赤いのでシナマンサクだろう。色合いといい、捩れた形といい、なんだか虫めいていて素直に愛でる気持ちになれなかった。偏見ですね。

Friday, February 4

白梅


荒れ庭に残されていた一本の木に白いもの白梅らしい

荒れ庭の前を自転車で通ったときに枯れ木に白いものがちらっと見えた。通り過ぎて、ああ白梅だったのだと気づいた。愛でる人のいない梅の花。

Thursday, February 3

枯れたフキ


フキ枯れてコーヒー缶が散乱する同じ銘柄同じ人類

駅のホーム横の空地を独占していたフキが枯れ始めている。地面が見えてくると同じ銘柄の缶コーヒーの空き缶が散乱している。おそらく同一人物の仕業だろう。残念なサピエンス。

Wednesday, February 2

マンリョウの実


マンリョウの赤い実いくつも食われてる鳥たちどんな姿勢で啄く

林の中のマンリョウ。いくつかの赤い実が鳥に食われているようだが、この低木の垂れ下がっている実をどうやってつつくのだろうか。

Tuesday, February 1

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』


出合うとき片や生者で片や死者生きてる自分は死んでた自分

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読む。『ライ麦畑でつかまえて』に比べるとやはり訳語が新しい。村上春樹がこの作品からかなりの影響を受けたことがよく分かる。再読だが、今回は『謎ときサリンジャー』に触発されて読んでみた。「キャッチャー」を目指したホールデンが妹フィービーの「警策」の一言によって生と死には「catch」はなく、ただ「meet」しかないことに気づくという解釈だ。なるほど、そのように読むとホールデンが手当り次第まわりの人間を「インチキ野郎」と罵倒しているこの物語が違った様相を帯びてくる。「インチキ」ではないこの生の世界の実相とはなんだろうか?思うに、白血病で死んだ弟アリーはホールデンでもあってもいいわけで、生きているのは弟かもしれない。とすれば、ホールデンは本当は存在しないのかもしれない。不思議な作品だ。