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Thursday, January 12
河津桜の冬芽
青空に何かを探る触覚のように桜の冬芽は伸びる
公園の河津桜の冬芽が充実してきた。植物は私たち人間とは異なる時間に生きている。
彼らの世界では冬芽たちは触覚のように何かを探って動いているに違いない。
Friday, April 8
カキ
桜まだ名残りの花をとどむるも柿の芽吹きは日増しに進む
ソメイヨシノもすっかり名残の桜。ツツジもハナミズキも花をつけ始めている。柿の木も芽吹きが進み若葉と言ってもいいほどになってきた。季節は進む。
Monday, April 4
散る桜
ちるさくらながむるたもなくつよきあめいちにちふりしきさくらもわする
散る桜眺むる間もなく強き雨一日降りしき桜も忘る
今日は一日中冷たい雨が降り続いていた。桜の散り際を眺める余裕もなく一日が終わってしまった。
春の心は長閑ではいられない。
Friday, April 1
ソメイヨシノ
花曇花冷え花風花散らしの雨降り花屑名残の桜
古語で花といえば桜のこと。したがって桜にまつわる多くの言葉が作られた。花冷え、花曇り、花の雨、花散らしの雨、花屑、花筏・・・。
花見だけではなく、さまざまな言葉を駆使して桜の美を楽しもうとした日本人の感性は不滅です。
Wednesday, March 30
ソメイヨシノ
街道をゆく人見上げし桜の木いまは車の出入りの障り
旧甲州街道沿い。マンションの駐車場に立つ桜の古木。ここまでするかというぐらいの掲示。これでは愛でる人もいないだろう。桜も見てもらった方がうれしいのではないか。
Sunday, March 20
ヨウコウ
桜には願いを託されしものもあり たとえば陽光桜のように
砧公園の近くで満開のヨウコウを見た。調べてみると陽光桜とも呼ばれる桜で、戦後にある人物が作り出した桜だという。
ウィキによると、高岡正明という愛媛の教員だった人が、太平洋戦争後、戦死した生徒たちの冥福を祈って、25年の試行錯誤の後に作り出した交雑種だそうだ。
反戦の願いを込めて作り出された桜といってもいいだろう。かつて日本人が戦った戦争のこと、そして今あるウクライナの戦争のことを考えてしまう。
Sunday, March 13
スイセン
水仙も盛りを過ぎて人の目も桜のつぼみへ移りにけりな
花の少ない季節に目を楽しませてくれたスイセンの花もそろそろ終わろうとしている。今週末にはソメイヨシノの花が咲き出すという。しばらくは人々の目も心も上方の花々に向かうのだろう。
Thursday, March 10
サクラ
この駅が生まるる前よりここに立つ桜よ仲間はみな伐られしか
駅のホームに立つ桜の古木。おそらくこの駅が作られる前から立っていた桜だろう。他にも桜の木があったにちがいない。この木が一番立派だから残されたのか、あるいはたまたま残しやすい場所に立っていたのか。いずれにしても、消えた桜の分まで花を咲かせてほしい。
Friday, February 18
カンザクラ
おそらくは寒桜かな通り道呼ばれたように桜に出合う
自転車で通り過ぎるときに横から呼ばれた気がして見ると、桜?今ごろ?と思いながら近づくとどうやらカンザクラらしい。まだ蕾も多いが、咲いているものもあり、しばらく見上げていた。いい桜を見た。☻
Tuesday, December 21
かなあみに
かなあみにきのかたまりがのこつてるかれたさくらのせいれいみたいに
金網に木の塊が残つてる枯れた桜の精霊みたいに
二子玉川。金網に食い込んでいる木の塊。桜らしいが、おそらく枯れて本体は伐り倒されたのだろう。その太さと傾きから桜の樹形が偲ばれる。
しつぱいをのぞむからだがぐうぜんをよそほひこころをさいきどうする
失敗を望む躰が偶然を装ひ心を再起動する
いろいろな失敗。多くは偶然によって起きる。その偶然さえなければと悔しく思うが、その失敗がなければもっと酷いことが起こったかもしれない。失敗で元気になる人はいない。意気消沈は自分を取り戻す時間。
Wednesday, September 8
あめあがり
あめあがりろめんにはゆるちりおちばおほかるものはさくらなるめり
雨上がり路面に映ゆる散り落葉多かるものは桜なるめり
だんだんと落葉の季節。散っている落葉の中で桜が一番多いが、散る順番があるのだろうか。
あぢさゐのはなにみえにしがくのへりにほのかにもとのいろのこりをり
紫陽花の花に見えにし萼のへりにほのかにもとの色残りをり
紫陽花の季節には人々の目をひきつけていた装飾花も今はすべてが緑色に溶け込んでいる。わずかに萼に残る色以外は。
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